SmartSignal社

　　シカゴのオヘア空港（郊外）から車で20分程南下すると所謂シリコンプレーリー（平原）と称されるハイテク街があります。周辺にはLucent、Nortel等の通信大手や全米でも有数のArgonne国立研究所も所在。

　　そこに、以前より何気にウオッチしていたベンチャーで、Argonne研究所発の技術ででシカゴ大学から商用化、起業された技術ベンチャーがあります。

　　飛行機に搭載されているエンジンから、発電所のタービン、実に様々な大型機械・設備資産の検知・警告するソフト開発会社のSmartSignal社。　同社のソフトはこれらの非常に高額で高度な設備や機器の稼動時に発せられる電気信号の変化をリアルタイムで遠隔地から正確に捉え、通常の検査・点検では検知出来ない微妙な異常性を察知するという、極めて重要な機能を顧客に提供しております。当然、何時もどおりガンガンと質問を浴びせてしまいました。導入企業からはROIが注目されますが、最近では既存のメンテ予算からの導入の為の予算拠出で充分にペイするので導入の意思決定スピードも加速してきている。先月にはプラッツ賞も受賞し、同社の実力が愈々本格的に認められてきた。

　　10月15日に、久々に同社を訪問、現在はヨーロッパの一部にも注力しているがやはりアメリカ市場の需要の対応に追われているが将来的には勿論アジア戦略も検討中と語る、John Kerastas役員（写真）。起業とその発展に必要なパワーだけでなく、知産を最大化する工夫にも卒が無い。オフィスはテナントビルの一角で、派手さは一切ないが、小奇麗でゆったりとした典型的なオフィス環境のもと一丸となってビジネス発展を目指す姿勢には肝銘を受けます。

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