アメリカのディスラプト
2018年度のアメリカの予算が発表され、防衛・軍需以外は全て二桁%の削減という異常事態に揺れました。凄まじいディスラプトです。
シカゴに開設したアメリカの四大輸出センター、買わない企業(国)からは買わないに記載しましたが、国境調整税の動向は継続ウオッチモードです。
本日の会合はことの重大さを物語るかの様に異様にも参加者は【全員が白人】でした。
この様な税が導入されると仮に日本からの輸入品に20%の課税が課されるなどのイタイこととなります。
NAFTAのカナダやメキシコからのアメリカへの輸入品ならアメリカ国内でそれぞれ24%、39%の付加価値が輸入後にアメリカにて付加されているのでゆるくなりそうですが、日本や中国からは2%、4%などほぼ完成品の輸入ばかりとなっている現状の為に国境調整税への反映が高まらないか懸念されます。機械設備などをはじめコア品を主体に現地化が加速化せざるを得ません。
一方で、 アメリカでの製造優位性は価格では5%しかないもののTCOベースでは53%となっており、製造回帰に拍車がかかりそうです。2015年にオフショアとインショアがネットバランス化され、2016年には2万人の製造回帰雇用が産まれたとして以前の20万人以上の雇用がオフショアで失われていたのが信じられない状況となりました。
中国VAT税は15%で、最大の貿易赤字国への規制強化が促進されそうです。日本は中国に続く2位となってしまっておりますので、日本からの製造業のアメリカ進出が増えておりますが、やはり日本はアメリカからの輸入をもっと増やさないとならないです。
現地化シフトもそうですが、NAFTA経由での輸入迂回ルートなどについてもスタディが必要です。シカゴにも日本からディラプターたちがやってきているので楽しみ、ではあります!
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岸岡慎一郎