アメリカ進出・ニッポンのアメリカ事業部byシカゴ太郎

新・アメリカ進出 設立登記から事業支援

アメリカ進出 軍隊式

 

日本のお盆の週にシカゴのMedinah メダイナCCで開催されるBMW選手権ゴルフの準備状況。
開催2か月前には概ね仮設観戦スタジアムはじめ施設の建設が終了しました。
(2007年からBMWチャンピオンシップとして開催されていますが、1899年から2006年までウエスタンオープンとして開催されてきた歴史あるトーナメントです。BMWチャンピオンシップはフェデックスカップ(FedexCup)プレーオフの第3戦で、デルテクノロジーズチャンピオンシップ終了時点の上位70名の選手に出場権が与えられ、予選カットはありません。)

これはU.S. Openや全米プロなどのメジャーが開催されたころと比較しても驚くべき準備のスピードです。通常は開催2週間前で十分なはずです。では、何故なのか。。。とお客さんから聞かれます。

アメリカでは「あらゆるものごとが」可成り前倒しで計画・準備・着手がなされます。早い段階で計画・準備をすることで資材手配やサプライチェーンがスムースに行く為、早い方がいろいろと作業を分散させるチョイスが生まれるので物流・建設・人材コストが割安になるため、夏休みの関係上、など諸説あります。 広い国土である為に、カウボーイ時代からの風潮、アメリカ軍隊式な全体最適を目指しているものなのでしょうか。

それでは、これを皆さまの アメリカ進出に置き換えてみますと。日本で営業をしていたころは今週来週のアポどりなどを日常的にやっておりました。アメリカでは出張を伴う商談や打合せの場合には、数か月先、半年以上先の重要なアポを取ることにすら驚いておりました。そこで、計画段階から相手先のニーズ確認というプリミティブなレベルではなく、経営幹部のキーファクター・個性・哲学・背景・リソース・家族構成・趣味などまで情報収集して活かすケースもあり、かなり奥が深く綿密です。

このBMW選手権の事例から理解すべきは早期計画ではなく、それありきであり、その上で更に先をいくということが推奨されるということです。 この点についてアメリカ人に聞いてみました。その結果、

最も多かった回答としては、『スポンサーに好印象を与える為』、というものでした。アメリカ人たちが一斉に同じ回答をしてくるのも驚きですが立派です。極めて大切なことですね。この奥深さまで読みながら企画段階で計画をたてていることに普段の仕事の進め方に反省している次第です。

これは言うは易しで行うは難しですね。また、今回は特別な会員にアンケートも実施され、様々な設問の中でこのような大型トーナメントはゴルフ場やスタッフが磨かれ鍛えられるので招致すべきか、などの設問も幾つか素晴らしい表現で意見を収集しており、かなり綿密です。ゴルフ場会員にはメジャー大会は来て欲しくない(プレーしたりエンジョイしたいため)会員も多く、そのような不満を持っている会員のガス抜きの手法も上手いです。

日々の仕事や生活では、表面的には出てまいりませんので全く分かりませんが、裏部隊ではアメリカは超ブラックです。ガンガン仕事をする人たちが猛烈な勢いでことを動かしております。



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本対談シリーズは、 日経テクノロジー X リンカーズ X I.T.A. 
日本再発進にて僭越ながら アメリカ進出に関する『 対談 』 をさせていただきました。
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